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2022.04.19

【導入事例】株式会社テクノプロ・コンストラクション様 【倉庫の狭所空間・天井裏空間など】

ドローンソリューションにIBISが加わり、お客様の課題解決の手段が拡大

建築、設備・電気、プラントエンジニアリング、土木といった分野で、技術者の派遣や人材紹介を行っているのが株式会社テクノプロ・コンストラクションです。同社では3年ほど前からドローンを導入。建築物の外壁や構造物の点検、土木測量、建設現場の定点撮影といった用途でドローンを活用しています。その中でも建築物の屋内空間の点検用途で、IBISの利用を始めています。そんなテクノプロ・コンストラクションのIBISの活用事例を紹介しましょう。

 

巻き上がる粉塵の中でもトラブルなく飛行するIBIS

 ひとつは冷蔵倉庫の建屋内壁の点検です。縦横約50m、高さ約30mの倉庫建屋の内部空間いっぱいに大型の冷蔵庫が設置してあり、冷蔵庫と建屋の壁の間は2mほどしかありません。もともとしばらく稼働していなかったこの冷蔵倉庫を稼働させるため、建屋の壁の漏水を確認することとなり、ドローンを飛行させて内壁2面の全面を撮影するというものでした。

 

 この倉庫はそれまで稼働していないため照明がなく、また、冷蔵庫と内壁の間の空間は2mほどしかありません。そんな真っ暗で狭い空間を、幅約50m、高さ約30mという範囲に渡って飛行させるというのは、一般のドローンでは至難の業です。そこで同社ではこの点検にIBISを使用しました。

 

 IBISは機体を目視して飛行させるよりも、機体のカメラが捉えた映像であるFPVを見ながら飛行させるのが基本です。機体には強力なライトもあるため、真っ暗な空間でもライトが照らし出した前方の様子を見ながら飛行させることができます。そのため、この冷蔵庫と建物の壁の間の、真っ暗で狭い空間を飛行することが可能です。「あらかじめ十分な訓練を積んで臨んだこともあり、墜落させることもなく作業を終えることができました」(小野氏)。

 

 もうひとつはビルなどの大規模建造物の天井裏空間です。こうした建物の天井は、上階の躯体から吊りボルトで吊るされています。これが経年劣化や地震などで上下を接続する継ぎ手の部分が外れて、天井に接続されている下側のボルトが、天井を突き破って落下するといったことがあります。そこで、天井裏空間に点検口からドローンを進入させて、ボルトを撮影して点検するというものです。しかし、天井裏空間には吊りボルトのほかにも、空調のダクトや電気の配線などが複雑に張り巡らされていて、ドローンを飛行させるのには非常に難しい空間だと言えます。

 

 点検の対象は大型商業施設だったため、天井裏空間は約2.7mと高さに余裕がある一方で、やはりダクトや配線があるため、IBISFPV映像を見ながら、それらの設備をかいくぐるようにして飛行させながら点検しました。「設備を避けながら飛行するのは、IBISにしかできないことだと思います。また、こうした天井裏空間では、天井の上面に積もったホコリがドローンのダウンウォッシュで巻き上がります。この粉塵の中の飛行でも、IBISは異常が出たり、壊れたりすることなく、正常に飛行できました」(小野氏)。

株式会社テクノプロ・コンストラクション 営業推進部 ICT施工推進課 i-Construction推進担当 小野武氏

 

機体が壊れてもすぐに交換されるのでチャレンジできる

 テクノプロ・コンストラクションでIBISを導入したのは1年半ほど前のこと。新型コロナ禍でリモートワークが奨励されていたこともあり、小野氏、小池氏おふたりとも、自宅で毎日のように練習を重ねたといいます。

 

「初めて触ったときにはホバリングすらできない状態で、こんなに難しいものなのかと思いました。職場にはドローンを飛ばせるスペースがなく、また、在宅勤務の期間だったこともあり、自宅に持ち帰ってほぼ毎日、できるだけ操縦する時間を作るようにしました」(小池氏)。

 

 こうして操縦スキルを身に着けた両氏ですが、それでも練習とは違って現場で飛行の本番となると、プレッシャーが違うといいます。「これまでにテストも含めると30を超えるIBISを使った点検の現場を経験してきましたが、やはり本番で経験を積むのが一番上達につながります」と小野氏。また、現場経験を重ねることで、この空間はIBISが通れる、人が入れるといった、FPVカメラを通して対象物を見たときの、大きさや距離の感覚も身につくようになるといいます。

 

 ただし、IBISによる現場経験を重ねる中では、どうしても墜落などによって機体が壊れてしまうことがあります。「そんなときに、すぐに交換してもらえることで、安心して案件に取り組むことができる」と小野氏。機体が壊れるたびに修理費用がかかるようだとチャレンジもできないといいます。

株式会社テクノプロ・コンストラクション 営業推進部 ICT施工推進課 i-Construction 推進担当 小池真夏氏

 

今後は撮影した映像から三次元化、さらには図面化したい

 テクノプロ・コンストラクションでは、IBISのほかにもさまざまなドローンを用いて、お客様の要望に応えており、IBISを導入したことでその手段がさらに増えたという小野氏。また、IBISによる作業を目にしたお客様からは、ドローンが屋内も飛べるということが意外”“動画が思った以上に綺麗といった反応があるといいます。特にお客様が見たいところをすぐに見られるスピード感が評価されています。

 

 また、テクノプロ・コンストラクションでは、現在は対象物を撮影して、そのデータをお客様に納める形のサービスを提供していますが、撮影画像から三次元化したデータが欲しいという要望が増えており、「今後はIBISを使って対象物を撮影し、そこからオルソや三次元データ化することに取り組んで行きたい」という小池氏。さらに、築年数の経過した古い建物の天井裏空間は、度重なる改修によってダクトや配線といった設備なども含めた状態が図面化されていないことが多く、「そこにIBISを飛行させて撮影した映像から点群化を経て、最終的に図面化することに取り組んでみたい」(小池氏)といいます。