自動巡視型カメラ トリノス
トリノスとは
労働人口の減少が加速する中、多くの業種において「人手不足への対応」は喫緊の経営課題となっています。とりわけ、施設内の巡視点検や警備業務は多くのマンパワーを要する領域であり、効率化と安全性の両立が強く求められています。こうした課題に対し、当社はその解決策の一つとなる新製品を開発しました。
「点検技術のリベラウェア」が開発したレール走行型の自動巡視型カメラ。遠隔操縦と自動巡回の2モードで、安全・効率的に監視を実現し設備保全
DX を加速させます。
USE CASE
巡視点検業務の課題を解決
-
点検・巡回に人手と
コストがかかりすぎる -
危険・遠方・広大な環境での
巡回が困難 -
巡回の記録・エビデンス
が残らない -
遠隔監視・自動化の
仕組みづくりが難しい
トリノスの主な特長
トリノスは、遠隔操縦と自動巡回を両立したレール走行型カメラです。
自動充電機能で長時間稼働し、急カーブや勾配にも対応。
電気工事不要の簡単設置で、
広範囲の点検・監視を安全かつ効率的に行えます。
自動定期巡回機能
設定した時間・ルート・カメラワークに沿って自動巡回を行い、撮影データは動作完了後に操縦PCへ自動転送されます。 将来的には、異常箇所の画像データを機械学習させる等にて作成したAIのプログラムを同時に動作させ、異常箇所を検知した際にアラートを出すといった仕組みづくりにも有効です。
遠隔操縦機能
中央監視室などの遠隔地からトリノスを操縦し、現場の巡視点検を行うモードです。トリノスを前進または後進させながら、パン・チルト・ズーム操作で、まるで現場を歩くように点検が可能。直感的なアプリで習熟も容易。危険エリアへの立ち入りを不要にし、有事の確認にも役立ちます。
自動充電・バッテリー管理
巡視点検の無人化を実現するため、自動充電ポートを標準搭載。トリノスが帰還すると自動で充電を開始し、設定した充電率に達しない場合は再走行を制限します。バッテリマネジメントシステムが状態を常時監視し、容量低下時は自動帰還、異常検知時は強制停止する安全設計です。
長距離走行と高い走行能力
トリノスは、1回の充電で最大3kmの走行が可能。ダムの監査廊やデータセンターなど広範囲の巡視に対応します。さらに急カーブ(R400)や傾斜35度の登坂もクリアできる走行性能を備え、入り組んだ工場設備でも安定した走行を実現します。
簡便なレール設置
トリノスは、バッテリー駆動と無線通信(Wi-Fi)で走行するため、レールに電気的・機械的な仕組みは不要です。そのため大がかりな電気工事を行う必要がなく、簡易なレール設置で導入が可能。設備への負担を抑えながら柔軟に運用できます。
直感的なアプリ操作
「トリノス」では、操縦アプリがインストールされたラップトップ型PCを提供いたします。
「遠隔操縦」モードの際は、レールカメラやカメラワークを直感的な操作で行うことが可能です。また、「自動定期巡回」モードの場合も、難しい知識は必要なく、走行ルートをプログラミング登録することができます。
トリノスの詳細仕様
| サイズ | W245mm×D400mm×H315mm(カメラ部を含む場合500mm) |
|---|---|
| 重量 | 約6kg |
| バッテリ |
4769mAh/7.38V (35.2Wh)×2個 ※三元系リチウムイオンバッテリ |
| 充電時間 |
約2時間 ※残量30%から90%まで充電した場合 |
| 対応環境温度 | 0℃~50℃ |
| 登坂性能 | 最大35度 |
| 最小旋回半径 | レール内側:R400/レール外側:R525 |
| 最高速度 |
3km/h ※3段階の速度選択が可能:高速モード(3km/h)・中速モード(2km/h)、低速モード(1km/h) |
| 走行可能距離 | 最長約3km(高速モード時) |
| 駆動時間 | 最長約 75 分間 |
| 無線形式 | Wi-Fi |
| 搭載カメラ |
画素数:約210万画素(動画(mp4)録画が可能) ズーム:光学10倍ズーム パン・チルト:水平(PAN)角 360°旋回 垂直(TILT)角 -15°~+195° 最低照度(カラー):0.015lx |
| レール |
幅:125mm 素材:【レール部】SS400 焼き付け塗装/【土台部】A6005(アルマイト処理) |
丸の内熱供給株式会社との共同開発
本製品の開発にあたり、丸の内熱供給株式会社に開発協力をいただきました。丸の内熱供給は、1973年設立の地域熱供給会社であり、東京都の大手町・丸の内一丁目・丸の内二丁目・有楽町・内幸町・青山地域で冷暖房・給湯用の熱を供給しています。
同地域に総延長距離約30kmに及ぶ熱供給用導管を所有し管理を行っていますが、この導管のほとんどは総延長距離約5kmの洞道内に敷設されています。この洞道内の狭隘箇所など条件が厳しい箇所においての管理業務の省人化やBCP時の迅速な現場点検を図るうえでこのレールカメラに着目され、点検業務の質を落とさずに機械化を実現するための機能の考案や、操作性の面も含めた監修を行っていただき、共同で開発を進めてきました。
株式会社 Liberaware
は、「誰もが安全な社会を作る」をミッションに掲げ、世界でも珍しい「狭くて、暗くて、危険な」かつ「屋内空間」の点検・計測に特化した世界最小級のドローン開発と、当該ドローンで収集した画像データを解析し顧客に提供するインフラ点検・維持管理ソリューションを行っております。
弊社は、ビジョンでもある「見えないリスクを可視化する」ことに邁進し続け、人々に安全で平和な社会をお届けします。
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